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Pink Poppy Flowers
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誇れる町田へ

誇れる町田を、次の世代へ

町田は古くから、人々が「絹の道」を行き交う中で発展してきました。この街には、各地から集まった人々を受け入れる寛容で温かい土壌があります。町田に住む多くの市民は、町田のことが大好きです。一方で市外の方に町田を紹介するとき、「神奈川県町田市」、「西の歌舞伎町」など、どちらかというとネガティブな印象を与える「自虐的」な紹介をすることが多いように感じます。私はこの町田の豊かな土壌に、時代に即した新しい苗を植え、育てることで、町田をさらに魅力的なまち、市民が自信を持って誇れるまちへと発展させたいと考えています。今まさに、町田市は世代交代という苗の植え替え時期を迎えています。

 

近年の石阪市政では、多くの良い取り組みがありました。「まちだ○ごと大作戦」に代表される市民参加型のまちづくりや、新公会計制度、行政評価シート導入による行政の「見える化」、町田の将来像を描いた「まちだ未来づくりビジョン2040」の策定、デジタル化による行政サービス改革の他、子育て支援や文化・スポーツ、福祉の分野でも着実な歩みが見られました。特に年少人口の転入超過数は2022年に政令市を除く全国1位になるなど、子育て世帯に選ばれる都市になっています。一方で、現場の声が市政に届かず、必要な支援が行き届いていないという指摘や、新しい制度(地区協議会、市民参加型事業評価等)や公共事業に対する市民の理解が不十分という意見など、課題も存在します。これらの課題を残したままでは、次の時代を担う若い世代が「町田で暮らしたい」と感じられず、町田に誇りを持つこともできません。

『誇れる町田』を実現するために
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医療の現場から、まちの未来へ

私は26年間、医師として医療の現場で働いてきました。その中で、コロナ禍も経験しました。世界が大混乱する中、開設する耳鼻咽喉科医院では発熱外来を開くなど、困っている方のために最大限尽力してきました。それでもPCR検査やワクチン接種など、一人ではどうにもならないことが沢山あることも経験しました。ちょうど地元医師会の理事をしていた関係で、保健所を中心とした行政の方々と協力し、PCRセンターの立ち上げやワクチン接種の体制作りにも関わりました。また政治家の決断が、停滞しつつある状況を一気に前進させることも目の当たりにし、市民の健康を守るためには政治の力が不可欠であることを実感しました。

 

医師としての仕事以外にも、特に地域との繋がりを大切にしてきました。幸い同世代で一緒に町田の未来を語り合う仲間に恵まれ、その仲間が集う町田商工会議所青年部で、3年前に政策提言委員会の委員長を仰せつかりました。そして作り上げたのが「町田大商都構想」です。政策提言を作る過程で様々な議論をするうちに、この提言を提言だけに終わらせてはいけない、実現させなければ意味がない、と思うようになりました。

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誇れる町田を、次の時代へ

もうひとつ、私が日々の診療や地域との繋がり以外に携わってきたことが、学校医としての仕事です。毎年、市内の小中学校、高校、4000名を超える生徒さん達と健康診断を通じて接する機会があります。元気な子ども達と接するだけで私も元気をもらえるのですが、近年とても残念に感じていることがあります。健診の際に「あいさつ」をする子どもが年々少なくなっていることです。私も子を持つ親として、我が子には人に会ったらあいさつをする、何かをしてもらったら「ありがとう」と自然に言える子に育って欲しいと思っています。あいさつは社会性や学習、全てに繋がるコミュニケーションの基本です。将来、子ども達が社会を担う一員になる前に、その基本をしっかり教えることが私達大人の役目です。少子化が社会問題となって久しく、少子化対策、子育て支援が重要であることは言うまでもありませんが、私は子ども達の「心の教育」にも社会として取り組むべきと考えるようになりました。

 

以上の経験から、私は一人の医師としてだけではなく、「誇れる町田」を実現し、より多くの人々を幸せにする仕事がしたいと思うようになりました。医院の経営は順調でしたので、今回の私の決断に驚いた方も多いと思います。私自身、私を信頼して受診してくださった多くの患者さんに申し訳ないという気持ちもありました。しかし、私がこの決断をした最大の要因は、信頼できる兄弟が同じ耳鼻咽喉科医であり、私の決断を応援し、医院を継ぐ決断をしてくれたことです。稲垣耳鼻咽喉科医院は開院以来83年間、地域の皆様の健康をお守りする使命を担い、祖父の代から3代診療を続けて参りました。私は12年前に父から引き継いだバトンを、今度は弟に託します。

 

これからますます進んでゆく超高齢社会において、持続可能な『誇れる町田』を実現するためには、社会を支える力を最大限に引き出し、負担増はできる限り抑えるよう、医療・介護・福祉、地域経済、子育て等の政策を縦割りではなく、柔軟に連動させてゆかなければなりません。今後の日本をリードするような新たな取り組みを、私にしかできない方法で町田から発信してゆきたいと思います。

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